生誕100年 岡本太郎展
『情報化社会だからこそ、単なる理解を超えた超情報にもっと敏感に、真剣になるべきだ。そこに、とりわけ無目的な情報を提供する呪力をもった『芸術』の意味が大きく浮かび上がってくる。』
友人と絶対行こうと約束していた岡本太郎展に行ってきました。日曜日。
皇居もお散歩してきましたが、天気は曇り、ちょっと寒かった。
展示は各人に見に行ってもらうとして、いくつか岡本太郎の言葉を振り返っていきましょう。
写真を撮る方々にはこの言葉はおすすめ。
『絵はどんなにデフォルメしても、自分の分際でしかない。
写真は、自分が想像していなかった、自分を超えたものが出る。
そういうチャンスをうんともてる人間が強いんだ。』
僕は写真をとらないし、とる習慣が無いので全くなんですが、写真を取ろうと思いました。↑影響されすぎ笑。
これまで何度かチャンスはあったのだけど…。結局やらずじまい。
デジカメでも何でも良いから撮り始めてみようか。
『すぐれた芸術には、飛躍がある。
創造だから。
かならず見る人に一種の緊張感を要求する。』
岡本太郎展は7つの章に分かれて展示してある。それぞれで岡本太郎が何と対決してきたかにわけて展示してある。
その一番最初のイントロでノンという作品が出てくる。
これは否定の意味を持っている作品。この否定から始まる。
否定されて、初めて何かを本気で考え始める。
肯定される事はそれはそれで励みにはなる事は多いけど、否定されて初めて生まれる緊張感。
これもまた創造的に生きる人間(研究者)としては大事なこと。
『若さということは無条件にいいことだと考えてよい。』
最近、mixiの僕のプロフィールをみてメッセージをくれた女子高校生がいて、将来物理の研究者になりたいのだと。
僕も相手のプロフィールを見返すと、なんと同郷なのでした。
若さのほとばしる『私こうなりたいんです』という言葉は魔力ですね。
『何でもやってみなさい』と言ってみたくなる笑。出来る限り協力したくなる。
彼女は運も良かったと思う。実際に研究をやっている自分にアクセス出来たわけだから。
(田舎にいるとそういう機会もなかなか無いものです。)これは明らかに情報化社会の功績部分。
自分からもアドバイス出来たし、より詳しいアドバイスが出来る人を紹介出来た。
彼女自身は今年の大学受験では本命がだめだったそうなので、来年浪人して再挑戦するそうです。
頑張ってほしいですね。朗報を待つ時間も愉しいですね。
『もっともっと悪条件の中で闘ってみることだね。』
物事もいろいろ慣れてくると、妥協しても成果を出せるときも来るかも知れないし、歳を取ってくると自分の領域ですこし余裕を持って仕事をこなせたりするかも知れない。
これはこれで愉しいし、充実感もある。
この充実からは、大人の余裕と信頼感が生まれる。
でも、もっともっと悪条件に挑戦してみる。もっともっと悪条件で、いつでも愉しく成果を挙げる。
その一つ一つの挑戦が人を輝かせるのかも知れない。
この輝きは、こいつは何かやってくれそうだという期待感を抱かせる。
もっともっと悪条件で挑戦しようというマインドでいたいですね。
ここに挙げた言葉はすべて『壁を破る言葉』イースト・プレスからいただきました。
展示会では、すべての展示を見終わると最後に一人一人、岡本太郎の言葉を一つもらえます。
僕には『絶対に自分自身と妥協しないことを決意しなければいけない』でした。
どうもありがとうございました。
生誕100年岡本太郎展、国立近代美術館、5月8日まで。