Books Review No.44 眼力
眼力、人を見抜く力。
眼力―面白いほど、相手が見えてくる本! (知的生きかた文庫)
- 作者: 齋藤孝
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2008/02
- メディア: 文庫
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この本から学んだことで提案したいこと。
①自分のベクトルを持つ。
②一流の人を基準に見直す
③複眼で見る
①自分の基準を持つこと。
人を判断するときは、自分の基準を持つことが大事。
自分は人の何を見たいのかを決めること。
結婚したい人とか、一緒に仕事をしたい人、共に成長したい人とか、友人でいたい人とか。
まず決める。軸を決める。
結婚したい人なら、例えば、誠実かどうかとか喧嘩ができてキチンと考えを伝えてくれる人かど
うかとか、
もし自分の両親が病気になったとき、介護を進んで申し出るような人かどうか?とかイメージしてみるのもよい。
自分の基準で判断するものなので時々裏切られることはもちろんある。
②一流の人を基準に見直してみる。
次に、自分が思う一流の人と比較してレベルを見てみることだ。
どうしても、今いる職場とか環境の中でできるとかできないとか、判断してしまうが
世界は広い。
一流の人と比べてこの人はどれくらいか見る。
理想像は歴史上の人物から引っ張って来てみてもいい。
その人ならどう行動していたか?
考えてみる。
③複眼で見る。
複眼で見るという発想が、僕がこの本から得られた知識で一番重要。
とかく、我々は人を判断するとき一つのベクトルで判断してしまうことが多い。
たとえば、
整理整頓ができない人は仕事ができないとか。
気が使えるやつは成功するとか。
ここで、ちょっと待てと思い直してみよう。
独立なもう一つのベクトルを持って来て、二次元のマトリックスで考える。
ここで、二次元で考えて、一流の人たちを思い起こしてみると、
仕事ができて整頓できる人と仕事ができるが整頓していない人、両方いることがわかる。
よく気がつく人でも、成功している人と成功していない人がいる。
ここからの眼力がマニュアルにできない。
たとえば、何かについて一流のプロになる人は
才能がある人(物覚えがはやかったり、器用だったり)
努力できる人(量をこなせたり、あきらめない人)
この二つを基準に見て、伸びしろがどれくらいあるだろうか考える。
両方が高い位置にいるなら即買い。
僕の基準なら次に、才能はないが努力を継続できる人。
その次に才能があって、努力の必要性に気がついていない人。もしくは才能を開花させる気がない人(こういう人いるんだよね笑)
才能はないし、努力をしていない人は残念ながら。
もちろん何のプロになるかにも因る。
いやいや長々と来ましたが、単純にすると、人を見るときは、
①自分のベクトルを持つ。
②一流の人を基準に見直す
③複眼で見る
はつまり、数学っぽくすると
①ベクトルの方向を決める。
②単位ベクトルの長さを決める。
③独立なベクトルを持って来て二次元でマップして判断してみる(ここは人間なので完全に直交するベクトルは持ってこれない笑)
と、ここまで書いてみたが、私の実力では今回ここまで。これに関しては一冊の本になりそうなくらい話題はありますね。人生長いし、試しながら、いろいろ考えてみます笑。
たとえば、判断基準として恥のレベル。
僕は人を見るときの判断基準として恥のレベルを見たりする。
(もちろん自分のことは思いっきり棚に上げますが。)
何に恥ずかしいと感じるか。
嘘をついたりする人は嘘をつくことについて恥じていない。
恥じてはいるが、まだまだ本当にそれは恥ずかしいことだと体の反応まで落とし切れていない人もいるかもしれない。
公共の場にゴミをぽい捨てすること。
約束を破ること。
遅刻すること。
謝るべき状況で謝ること。
陰口をたたくこと。
それをやること(やらないこと)が恥ずかしいという基準が内にあれば、誰も見ていなくてもやる(やらない)。
それをどのレベルで感じるか。そして行動するか。
あとは、この本に出てくるのは
人を追い詰めてみる。
これは、人が追い込まれたときその本質が出ることからだと思うけど、さすがに普通の人が普通の状況でこれを試すのはすごい勇気のいること。
離れ技といえよう。