Books Review No.48 小さいことにくよくよするな
小さいことにくよくよするな!―しょせん、すべては小さなこと (サンマーク文庫)
- 作者: リチャードカールソン,Richard Carlson,小沢瑞穂
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2000/06/01
- メディア: 文庫
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この本には100個のエピソードがある。
目をとめて、精読する箇所は読者によっても、その心理状態によっても異なるだろう。
僕らは人生を生きながら、さまざまに人間に会い、仕事をし、趣味を楽しむ。
精神的にまいってしまうこともしばしばで、くよくよしてしまって動けなくなることがある。
その時は心の中でこうつぶやく。
ちいさいことにくよくよするな、しょせんすべてはちいさなこと。
そう考えよう。この言葉に救われるときがあるはず。
100個のエピソードの中で僕が一番気になったところは
『ガラスはすでに壊れたものとみなす』
これは著者が仏教の教えの中で学んだこと。
この教えの本質は、人生のすべては流転するというところにある。
恋愛関係でも、自分の命でも、お気に入りのグラスでもいつか必ずなくなる。
何かが壊れることがあっても、驚かず、それを持っていた時間に感謝する。
『しまった』と思わずに、『なるほど、そういうことか』と。
その自覚があれば、何があっても落ち着いていられるだけでなく、前よりもずっと人生の味わいが深くなる。