Books Review No.127 商人

商人 永六輔著 岩波新書


商人(あきんど) (岩波新書)

商人(あきんど) (岩波新書)



商人さんは、おそらく経済学なんぞを勉強していないのだろうけど、お金の価値、お客さんのこと、世の中のこと。


経験を通してたくさん理解している。


そして、この本には、わかりやすく含蓄のあるそしてあたたかい言葉を残してくれている。


『店と屏風は拡げると倒れやすくなります。』


『お客様は常に正しいのです。もし、お客様が間違っているとします。それは間違っていることが正しいのです。』


『宣伝はお客さんのしてくださるもので、自分でするものではありません。』


『お互い、不用品を持ち寄って、バザーをしようということになったのよ。みんなたくさんの不用品を持ち寄ったのだけれど、…誰も買わないのよ』


後半にはフランスワインのPR戦略のからくりだったり、ヒットラーの宣伝はどういう思想で行われていたかだったり、いろいろと面白いですよ。


ぜひ読んでみてください。