Books Review No.110_Rev_1 ノルウェイの森
この『ノルウェイの森』は好きで何度も読み返している。
私は、この小説の中の永沢さんという人にいつも心ひかれている。
この話は恋愛小説で、主人公とその恋愛のメインストーリーではないのだが永沢さんといいう主人公の住んでいる寮の先輩との対話部分がいくつかあり、その部分が好きだ。
永沢さんという人は頭が狂っている。しかし、頭が良すぎるためにそれを自分の中で論理立ててしまい、説明して納得してしまっている。
ただ、狂っているけれどもこの人のストイックさにあこがれる。
そして、彼のように優秀ではないんだけど、彼の考え方は何となく落ち着くんだよ。
永沢さん『人生にそんなもの(理想)なんて必要ないんだ、必要なものは理想ではなく行動規範だ。』
主人公『ねぇ、永沢さん。ところであなたの人生の行動規範っていったいどんなものなんですか?』
永沢さん『紳士であることだ』
『自分がやりたいことではなくてやるべきことをやるのが紳士だ』