良い本を残す
本に詳しい(特に近代文学)友人が最近の現代文学は内容が薄いと悩んでいた。特に、趣味が合う人に出会わないのが悲しいとのこと。
良い文学を残すために、僕らが簡単にやれるべきことがあるとすれば、
文庫本を買って合いそうな人にプレゼントして回ること。
- 誰かが購入しないと本はなくなる(特に店頭から)。
- 潜在的な読者が感じている敷居をプレゼントすることにより下げてあげる。
古典が重要なのはそう思います。
しかし、そういう難しい文章を読まなくなる傾向はこれからも続きます。なぜなら我々が日々接しているテキストは易しく大量にスピードを上げて処理するものに変化しているからです。
良い本は守らなければなりません。人々の記憶からなくなる前に。
僕は人にはよく本をプレゼントして回ります。
経験的に、
- ブログで本を紹介しても読んでくれる確率は1/100程度
- 人に口頭で薦めても読んでくれる確率は1/10程度
- しかし、プレゼントにすれば1/3-1/2位まで上げることができます
以前にモデルをやっている友人が僕に古典を雑誌で紹介しなくてはいけないのだが、何がいいか?と聞かれて(結構、設定が難しかった)
谷崎潤一郎の卍を薦めておきました。
雑誌を読んだ人の何人が読むのでしょうか?でも一人でも熱烈な谷崎ファンが生まれれば大成功といえるでしょう。
僕は完全理系なので彼女とは本のジャンルもおそらくまったく違う領域をカバーする人間ですが、良い本を守るため共闘いたします。