磁石の研究

只今、東海村に向かっています。

 
今回は東北大の有馬先生(教授)、佐賀山さん(助教)、谷口さん(助教)と矢野と部下の西川くんで日本原子力研究開発機構において研究してきます。


学生は僕ら二人。


足でまといでしかありませんが、しっかり勉強して次につなげたい。


今回僕らが行う実験は戦略的に内容を明かせませんが、最近の盛んに研究されているマルチフェロイックという分野の中で一つの重要な仕事になると思っています。


マルチフェロイックとはここでは磁性と誘電体が密接に関連した系です。


古くから知られていた効果ですが、最近、微視的な観点からある磁気構造を持っていると強誘電が出てもよいという理論的示唆が発端(2005年)となって世界中で盛んに研究されています。


今回は、簡単に言うと、物質内で磁石のもとになっている磁気モーメントがどういう風に配列しているかを中性子のスピンとの相互作用を通して観測するという実験。


磁石を調べつくす。磁気構造解析。


有馬先生をはじめ、佐賀山さん、谷口さんはすでにこの分野で世界的に知られている方々でまさにプロ。神。


たくさん勉強して帰ってきます。