Books Review No.26 羊をめぐる冒険

羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)

羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)

羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)

羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)


村上春樹を好きな人は多いと思う。


著書すべてを読んでいるとまではいかないが。僕も好きだ。


昔は何を言っているのか理解できないことが多かったが、最近になって良さわかってきた。


彼の本は人を不思議な世界へと自然に導いてくれる。


その世界はスリリングなことが起こっているだけど、不思議と穏やかで居心地が良い。


彼の本には贅沢な時間が流れる部分がある。


時間がたっぷりあり、上質なお酒と食べ物があり、音楽がある。


そういう贅沢で暇な時間。


この羊の冒険の中でも出てくる。この時間は大変うらやましい。


でも、読んでいるこちらもその時間を共有できるところが読書の素晴らしさ。


日常の雑事に振り回されても、夜は家に帰り、彼の本を読めることは幸せだ。