Books Review No.29 蜘蛛の糸・杜子春

短編集。


ひとつひとつは短いけど、内容は濃いよ。

蜘蛛の糸・杜子春 (新潮文庫)

蜘蛛の糸・杜子春 (新潮文庫)

杜子春は、仙人を目指した青年が口をきかないという試練を強固な意志で突破しようと
する話。


自分のことでは、どんなことでも耐えられたけど、


自らの目的の達成のせいで、地獄で家畜の姿になって痛めつけられる両親。


母親はどんなに辛い目にあっても息子・杜子春を思う。


その姿とみて、杜子春は、思わず


『お母さん』


と言ってしまう。


結局、仙人にはなれなかったけど、大いに得るものがあったという話。


とても感動したし、親の愛は本当にありがたいと再認識できた。


読むべし。